「夜泣き」とは?新生児~1歳までの夜泣きの原因と対応の仕方を紹介

子育て相談
スポンサーリンク

赤ちゃんの「泣き」への対応は、その時期の子育ての大半を占めます。赤ちゃんにとって泣くことは当たり前の姿。頭ではわかっていても、夜寝かしつけてホッと一息と思ったら夜泣きのスタートとなると、困ってしまいますね。
夜泣きには、月齢や年齢、期間、頻度、泣き方など個人差があります。ただ、一般的に考えられる原因や対応策はあります。夜泣きの時期を乗り切るための参考にしてみてください。

「7カ月の子どもがいます。最近、夜泣きがひどくて困っています。ご機嫌で眠りに就いても、2~3時間すると夜泣きで起きてしまいます。新生児のの頃は6時間くらいは眠っていてくれたのになぜでしょうか。もう少しまとまって眠ってほしいです。。」

今回は、このような相談にお答えします!

夜泣きとは

赤ちゃんが夜中に泣くことを「夜泣き」と言います。夜間に目を覚まして泣き出し、眠れないでぐずる状態が続きます。急に激しく泣くことも多くあります。
夜泣きは、明確な原因がわからない部分が多く、いろいろな解釈がなされてきました。
一般的に、生後6カ月~1歳過ぎに見られることが多いようです。でも、実際には開始時期やいつまで続くかなど、子どもによってその姿は異なります。
軽くトントンとするだけで泣きやんで眠りに戻る子もいれば、朝方まで泣き続ける子もいます。また、夜泣きらしい夜泣きを一度もせずに過ぎたという子もいます。個人差が大きいと言えます。
経験上、夜泣きが落ち着く時期は、歩行が完成して自由に動き回れるようになり、言葉が増えて話せるようになる頃と同じように感じます。つまり夜泣きは、思いがうまく伝えられない、行きたいところに自由に行けないといった一種の欲求不満の表れかもしれません。一過性のものなので成長過程の一つとして乗り切りたいものです。

赤ちゃんの夜泣き 原因と対応

新生児~4か月

この時期の赤ちゃんも夜中に泣くことがあります。ただ、原因は体の不快感がほとんどで、それを取り除いてあげれば泣きやみます。(空腹で泣く→ミルクを飲ませる→すぐ寝付く)。そのため「夜泣き」とはみなされません。

【原因】

生理的に不快だから
お腹が空いた、オムツが濡れて気持ち悪い、部屋が暑いなどの不快感で泣きます。
体内時計の機能が未発達だから
この時期は、朝に目覚め夜に眠くなるという体内時計がの機能が発達していないため、まだ昼夜の区別がついていません。また大人よりも「レム睡眠(浅い眠り)」の回数が多いので、目覚めやすいという特徴があります。目覚めた時に生理的な不快感があると泣いて訴えます。
モロー反射に驚いてしまうから
モロー反射とは、赤ちゃん特有の原始反射の一つです。外部からの刺激に反応し、手足をビクッと痙攣させた後に両手を広げる動作をします。その自分自身の動きに驚いて泣いてしまう場合があります。

対応】

ミルクとオムツを確認する
まずは、お腹が空いていないか、オムツが汚れていないかを確かめましょう。この時期のぐずりの基本的な対応方法と言えます。
快適な室温に設定する
部屋の温度の確認をしましょう。暑すぎ、寒すぎの部屋では快適に眠れません。着ている衣服も確認し、汗をかいているようなら替えてあげるといいですね。
おくるみでくるむ
タオルケットやバスタオルおくるみなどで優しく包んであげましょう。ママのお腹の中にいるような安心感を得られます。また包まれることでモロー反射をおさえることができ落ち着いて眠れる場合があります。

4か月~1歳

昼夜の区別がつき始めます。体力や体型などにより睡眠時間に一層の個人差が出てきますが、昼寝も夜も、ある程度の時間まとめて眠れるようになります。
生後6か月頃から、昼間は機嫌がよく寝つきもよかったのに、夜中に急に泣き出すケースが増えてきます。原因がよくわからずに泣く「夜泣き」が始まります。

【原因】

生活リズムが変化したから
成長に伴い、外出が増えたり、初めての場所に連れて行ってもらったり、離乳食が始まったりなど生活のリズムが変化してきます。離乳食によりお腹が張って眠れないということもあります。生活リズムの変化に体がついていかないことが原因で夜泣きをする場合があります。
睡眠・覚醒のサイクルが短いから
1歳頃までは、続けて眠る時間および起き続けていられる時間が短いです。そのため、夜間でも朝だと勘違いして起きてしまうケースがあります。目覚めた時、周囲が真っ暗、パパやママの姿が見えないと不安になり、混乱が生じて泣いてしまいます。
脳が発達途上にいるから
人は、日中に体験した新しいこと、楽しいこと、不安、恐怖などを寝ている間に、脳内で整理すると考えられています。でも、乳児期の脳は急速に発達していますので、整理しきれないこともあります。整理できない内容が不安や恐怖などの負の感情の場合、うまくコントロールできず夜泣きにつながることがあります。
断乳後後、卒乳後だから
断乳や卒乳がスムーズに進んだように見えても、心のどこかはまだ不安ということがあります。夜中に欲しくなり、夜泣きをしてしまう場合があります。

【対応】

寝る前は落ち着いた活動をする
興奮状態での入眠は夜泣きを誘います。寝る前は落ち着いて過ごせるようにしましょう。寝る前のスマホやテレビは控えた方がいいですね。静かな部屋でゆったりとした歌を聞かせる、スキンシップをとるなどリラックスした雰囲気で子どもの心を落ち着かせてあげることが大切です。
すぐに抱っこせず様子を見る
泣き出したら、1分半~2分程度様子を観察しましょう。すぐに抱っこをするのはNGです。夜泣きではなく「寝言泣き」の場合があるからです。寝言泣きの場合は、抱っこで刺激されると不快に起きてしまい、余計に眠れなくなってしまいます。
安心できる音を聞かせる
お腹の中にいた時と似た音を聞くと安心すると言われています。たくさんのアプリや音声動画なども公開されていますので、利用してもいいですね。
部屋を明るくして起こす
どうしても泣き止まない場合は、一旦起こすのもおすすめです。部屋を明るくして少し遊んだり、外に出て外気に触れてみましょう。気持ちの切り替えができたころに再び寝かしつけると、案外スムーズに寝てくれることがあります。

子どもが寝ない…原因は?対応は?年齢別 睡眠時間の目安も紹介

最後に


子どもが寝ないと焦ったり、イライラしたりするものです。
でも、「もう40分も経つのに全然寝そうにない!」「早く寝かしつけなきゃ!」「明日も朝早いのに…」とイライラすればするほど寝てくれないものです。
そんな時は、冷静に1日を振り返り、寝ない原因を探してみるとヒントが見えてくるかもしれません。

どうしても寝ない日は、子どもが横になって体を休めていればOK!くらいの気持ちで、大らかに構えましょう。生活リズムや過ごし方の工夫を、できることから一つずつ始めてみてくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました