子どもがなかなか寝てくれない…寝ない原因は?対応は?年齢別 睡眠時間の目安も紹介

子育て相談
スポンサーリンク

「寝る子は育つ」有名な言葉です。成長に必要なホルモンが、夜に集中して分泌されるため、特に夜の睡眠が重要です。
でも「布団に入ってもなかなか寝てくれない」「寝たと思ったらすぐに目覚める」など、子どもの睡眠に悩む方が多いのも事実です。寝かしつけをしているうちに、親の方が先に疲れて眠ってしまったという経験もあるのではないでしょうか。

「1歳2ヶ月の娘がいます。夜、なかなか寝ません。寝かしつけに苦労しています。日によっては寝つくのが23時くらいになります。夜中も数回起きるため眠りが浅く、朝起きるのが遅くなってしまいます。早く寝られるにはどうすればいいでしょうか。」

今回は、このような相談にお答えします!

子どもが寝ない原因は?

早く寝て、十分に寝させてあげた方がいいとわかっていても子どもは寝てくれないものです。昼間、あんなに小さな体で全力で活動しているのですから、横になればすぐに寝てしまいそうなものなのに…。
「寝ない」にも幼児ならではの原因があるようです。参考にしてください。

昼寝の時間が長い
年齢が低い乳幼児の生活において、昼寝は必要な活動です。
でも夜にまとめて眠れるようになるにつれ、昼寝は必要なくなります。長時間の昼寝や遅い時間の昼寝には気をつけましょう。必要以上の昼寝は夜に響きます。就寝が遅くなったり、寝つきが悪くなったりする原因になります。

活動量が不足している
日中の活動量は夜の眠りに大いに関係してきます。昼間、たくさん動いた日の夜は、あっという間に寝てしまったという経験をされた方も多いのではないでしょうか。一日中お出かけをした日の夜も寝つきがいいですね。日中の十分な活動がよい睡眠習慣へと導きます。

寝る前に興奮している
興奮状態が原因で眠れないことがあります。就寝前は落ち着いて過ごしましょう。寝る間際まで動画やテレビを見ていたり、思い切り体を動かすことは、子どもに刺激を与え神経が興奮します。また、日中に初体験(初めての場所に出かけるなど)があった場合も興奮状態がおさまらず寝つきが悪くなります。寝る時間だけでなく、眠りの「質」にも影響を及ぼすので注意しましょう。

お風呂で温まりすぎている
寝る前の入浴は、軽く温まる程度にしましょう。子どもは眠くなると手足の温度が上がります。それにより、体の深部体温が下がり、眠りを誘うのです。体の芯まで温まってしまうと、すぐには眠れなくなってしまいますので要注意です。

親の生活リズムが影響している
親の生活リズムは、子どもの睡眠に影響します。忙しい現代では、どうしても夜型傾向になってしまいます。でも親と同じように夜遅くまで起きていると、子どもはなかなか寝る体制を作れません。

寝ない子どもへの対応は?

朝起きたらまず太陽の光を浴びる
人間の体は体内時計がセットされています。朝の太陽の光によって体内時計をリセットされ、24時間の生活リズムを整えています。
朝起きるのが遅く、体内時計が乱れてしまうと、夜になかなか眠れません。生活はすべてつながっているのですね。
朝7時までには起こし、早寝早起きを心掛けることが大切です。できるだけ決まった時間にカーテンを開け、太陽の光を浴びる習慣をつけましょう。規則正しい生活は、質の良い睡眠につながります。

昼寝の時間を調整する
夜にまとまって眠れる年齢になったら、昼寝の時間を調整しましょう。子どもの年齢や体力によって様子を見る必要がありますが、夜の睡眠の様子によっては昼寝の時間を少し減らすこともおすすめです。
昼寝の時間帯も大切です。午後に昼寝をした場合は、遅くとも3時までには起こした方がいいです。
保育園での昼寝時間が気になる場合は、保育園の先生に相談してもいいですね。

昼間、体を使って遊ばせる
天気のいい日は、外で思い切り体を動かして遊ばせましょう。特に午前中から昼にかけては、日の光を浴びて体を動かすことがおすすめです。体全体が目覚めるので、心地よく過ごせます。
雨の日は、児童館などを利用したり、自宅でダンスをしたりして活動量を増やすといいですね。
心地よい体の疲れが、夜の寝つきにつながります。

寝る前は落ち着いた活動をする
興奮した状態を作らないために、寝る前はのんびりと過ごせるようにしましょう。スマホやテレビは控えることがおすすめです。静かな部屋で絵本の読み聞かせをする、部屋を少し暗くして静かな音楽を流すなどリラックスした雰囲気で入眠を誘いましょう。

「入眠儀式」を実践する
スムーズな入眠のために、寝る前に行うルーティンを「入眠儀式」といいます。
例えば、「布団を敷いて→パジャマに着替えて→歯を磨いて→トイレに行って→絵本を読んで→消灯→おやすみなさい」のような形です。
毎日決まった儀式を行うことで、自然な眠りを誘うことができます。儀式の内容は、親子で一緒に決めるのもおすすめです。

「夜泣き」とは?新生児~1歳までの夜泣きの原因と対応の仕方を紹介

睡眠時間の目安~年齢別~

そもそも子どもはどのくらいの睡眠時間が必要なのでしょうか。昼寝を含めた1日の理想的な睡眠時間をおさえておきましょう。
以下に一般的な睡眠時間を紹介します。もちろん個人差がありますので、あくまでも一般的な目安としてとらえてください。

新生児(生後0日~28日未満)
1日の睡眠時間は、合計16~20時間
昼と夜の区別はついていません。1~4時間眠っては目を覚まし1~2時間起きているというリズムを繰り返します。

生後3ヶ月
1日の睡眠時間…合計14~16時間
何となく昼と夜の区別がつき始めます。ねんねの時期が続きます。眠っては目を覚まし、しばらくしたらまた眠るという生活です。3~4時間まとめて眠れるようになってきます。

生後6ヶ月頃
1日の睡眠時間…合計13~15時間
昼と夜の区別がついてきたことがわかります。昼寝も夜もある程度の時間、まとめて眠るようになります。

生後9ヶ月頃
1日の睡眠時間…合計12~14時間
昼夜の区別が明確になります。1日の合計睡眠時間の70~80%を夜にまとめてとれるようになります。

1~3歳頃
1日の睡眠時間…合計11~13時間
睡眠のほとんどを夜にとれるようになります。昼寝は1回に減ります。

3~5歳頃
1日の睡眠時間…合計10~12時間

6~12歳頃
1日の睡眠時間…合計9~12時間

最後に

子どもが寝ないと焦ったり、イライラしたりするものです。
でも、「もう40分も経つのに全然寝そうにない!」「早く寝かしつけなきゃ!」「明日も朝早いのに…」とイライラすればするほど寝てくれないものです。
そんな時は、冷静に1日を振り返り、寝ない原因を探してみるとヒントが見えてくるかもしれません。

どうしても寝ない日は、子どもが横になって体を休めていればOK!くらいの気持ちで、大らかに構えましょう。生活リズムや過ごし方の工夫を、できることから一つずつ始めてみてくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました