幼児がスマホを使いたがる…使いすぎの影響は?使用時間の減らし方も紹介

子育て相談
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デジタル時代において、スマホはなくてはならない存在になりました。
でも便利な反面、成長・発達における心配もあるのではないでしょうか。
デジタルネイティブ世代の子育てにおける「スマホとの付き合い方」について深掘りしてみましょう。

「3歳10ケ月の子どもがいます。スマホが大好きで、渡さないと大泣きします。長時間見せないようにしようと思いますが、根負けしてしまうこともあります。やはりスマホは使わせない方がいいでしょうか。」

今回は、このような相談にお答えします!

使いすぎによる幼児への影響

スマホと子どもの発達についての研究は進められていますが、まだ、影響に関する研究結果や科学的根拠は出されていません。
「スマホ=悪いもの」と決めつけ、まったく見せない触らせない…というのは少々乱暴かもしれません。でも、間違った与え方や長時間の使用はやはり良くないようです。
まずは、幼児の「使いすぎ」がどのような影響をもたらすかおさえておきましょう。

コミュニケーション量の減少
スマホに時間を費やしている分、親をはじめとする人とのコミュニケーションの時間や機会が減ります。
動画やゲームによる遊びが通常になってしまうと、人との遊びより、スマホのコンテンツを優先してしまう恐れがあるのです。
これにより、人と目を合わせなくなる、会話をしなくなるという子もいると言われています。
子どもは人と人との触れ合いの中で、コミュニケーションの仕方を学んでいくのです。

言葉の発達の遅れ
一人でスマホを見ていると、言葉を使う機会が減ります。
言葉の育ちには、一緒に生活する親からの声掛けや語りかけが欠かせません。子どもは、リアルなやり取りの中で言葉を理解し使えるようになり、言語を習得していくのです。

手先を使う体験の不足
月齢8カ月頃になると、画面をスクロールする動作ができるようになります。そのくらい、幼児期は手先が著しく発達する素晴らしい時期なのです。スマホ以外の様々な遊びを体験させましょう。アナログな遊びを通して、手先を使う実体験を積むことが大切です。手先の器用さは、一緒の財産と言えるでしょう。

視力への影響
幼児期は、視力の発達にとっても重要な時期です。0歳~6歳のうちに、様々な角度や遠近でいろいろなものを見る体験が重要です。それにより、両目でバランスよく見る力やピントを調節する力が養われます。
科学的根拠はないものの、近年では子どもの視力低下についての課題も注目されています。長時間だらだらと見せるのは控えた方がいいでしょう。

「スマホ依存」への危険
最近では、幼児の「スマホ依存」が増えていると懸念されています。「スマホ依存」は大人だけの問題ではないようです。
ゲームは心理学を考慮した作りになっていますから、大人でもハマります。子どもも同様です。まだ「我慢する力」が低めの幼児であれば、一度ハマったコンテンツの使用を控えるのは大変困難です。
スマホを渡さないとイライラ、癇癪とならないように注意したいですね。

睡眠不足
スマホを寝る直前まで見ていると、睡眠へ悪影響となります。
スマホの映像からの視覚情報は、幼児にとって刺激が強いものと理解しておきましょう。
寝る間際まで見続けていると、目が冴えて体が活動モードに入り、なかなか寝付けなくなります。

スマホ時間の減らし方

スマホの使用はNGではありませんが、付き合い方を間違えてしまうと「スマホ依存」になってしまいます。長時間の使いすぎには注意しましょう。
もし、「使いすぎかな」「使用時間を減らしたいな」と思ったら、以下の対処法を参考にしてみてくださいね。

子どもの前でのスマホ使用をやめる
親が目の前で使っていたら、子どもも使いたくなりますね。子どもが見ている前では、極力使わないように心掛けましょう。
スマホを目につくところに置かない、食事中の食卓に置かない、家の中では持ち歩かない、連絡以外は使わない、子どもが寝ている時や幼稚園に行っている間だけ使うなどの配慮や工夫も効果的です。

ルールを決める
スマホを使う時のルールを決めましょう。
使用時間、やることをやってから使う、パパかママの前で使うなど、使い方のルールを具体的に決めるといいですね。ルールを決めたら、できるだけ例外は控え、きちんと守ることも教えましょう。

スマホ以外の楽しいことを提供する
手っ取り早い方法は、とにかくたくさん外に連れ出すことです。子どもとって体をたくさん動かすことは、気持ちよく楽しいことです。外では携帯を鞄から出さないようにすることも大切です。
他にも、絵本やパズルなど、手を使う遊びを一緒に楽しむこともおすすめです。

使用時間は徐々に減らしていく
いきなり「今日からスマホ禁止!」というのはハードルが高いです。子どもも親も苦しくなってしまうと思います。初めは「分」の単位で、少しずつ無理なく使用時間を短くしていきましょう。
スマホを見る前に「今日は●分ね。」と言って、子どもと一緒にタイマーをセットして意識付けするのもいいですね。幼児にとっても理解しやすい管理の仕方です。

NGな理由を説明する
ただ「スマホはやめなさい」と言われても、子どもも納得できず、素直に行動に移せません。「なぜ使ったらいけないのか」をきちんと伝えてあげましょう。

最後に

スマホ自体がNGということはありません。子育てにおいては、子どもの知識量が増える、好奇心の幅が広がる、育児負担が軽減されるなどメリットもあります。

気をつけるべきは、スマホとの付き合い方です。スマホに育児を任せない、親がしっかり管理する、ルールを決めて使わせるなど、付き合い方のポイントをおさえることが大切です。
あくまでも「道具」であることを念頭に、上手に活用したいですね。

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