子どもの運動神経が悪い…運動オンチは遺伝?運動好きに育てる方法は?

子育て相談
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子どもが幼稚園や保育所に入園したり習い事に通うようになったりすると、他の子の動きが目に入り、つい我が子と比べてしまいますね。「同い年の子より運動神経が悪くて…」「うちの子、親に似て運動オンチなんです。」という声も聞かれます。確かに、運動が好きになってくれた方が嬉しいですよね。運動神経は遺伝よりも経験や環境が大きく影響します。運動好きな子に育てるためのヒントを紹介します。

「3歳の息子です。他の子と遊んでいてもクラスでお遊戯をしていても一人だけ身のこなしが鈍く悩んでいます。両親ともに運動オンチなので、せめて子どもは運動好きに育ててあげたいのですがどうしたらいいでしょうか。」

今回は、このような相談にお答えします!

運動オンチは遺伝なの?

運動神経に生まれつきの良し悪しはないと言われています。そもそも「運動神経」という名の神経はないので、良いも悪いもないと言ったところでしょうか。
しかし実際に運動能力が高い子と運動が苦手な子は存在しますよね。遺伝的な要素がゼロとは言えませんが、それよりも大切なのは周囲の環境や経験です。
運動能力は、幼児期からの運動の体験や体を動かす環境によって後天的に伸ばすことができる力です。運動が苦手な親からスポーツマンの子どもが育つこともあり得ますし、プロ野球選手の子どもが必ずしもプロのアスリートになれるとも限りません。生まれながらの先天的な要素より、生まれてからの環境の与え方が大きいのです。運動好きになる可能性はどの子も持っいると言えます。

運動好きな子に育てるポイント

とにかくいっぱい歩く

歩くことは基本的な移動動作です。まずはとにかくたくさん歩くこと、これが一番大切です。
生活全体が便利になった現代では、歩行をはじめとする運動の量が減少していると言われ、体力の低下も指摘されています。 これは便利な世の中の弊害かもしれません。しっかり歩ける年齢の子どもがベビーカーに乗って移動している姿も目にします。
元来、幼児は動くことが大好きです。意識的に歩く機会を作ってあげることが大切です。単に歩くだけと思っても、人にぶつからないように歩いたり、障害物を避けたり、段差でつまずかないように足をあげたりと様々な筋肉を動かす要素があるので有効です。
平坦な道だけでなく、坂道、階段、縁石、アスファルト、砂場などを選んで歩いてみましょう。時にはジャンプをしたり、後ろ向きで歩いたり、片足飛びをしたりするのも楽しいですね。

遊びの中から体験する

どの子も運動が得意になる可能性を秘めています。そのためには運動の経験を重ねる環境を与えてあげることが重要です。
子どもが「やりたい!」と思えるような与え方が理想です。自発的に取り組ませるには、遊びの中で体験させることがおすすめです。遊びは子どもにとって楽しい活動です。遊びの中で、多種多様な運動遊びを経験できるよう意識できるといいですね。
具体的には、リズムのある遊び(音楽に合わせてダンス、スキップ、ケンケン、ジャンプなど)や全身を使った遊び(でんぐり返し、鉄棒で前回りやぶら下がり、四つん這いで競争、腹筋遊び、ボールを投げる、とる、蹴る、縄跳び遊びなど)を多く経験させるといいでしょう。これらの動作は身体の感覚を磨く経験になり、体を動かす喜びにもつながります。

親と一緒に体を動かす

両親が運動が苦手だと、つい日々の運動量や体を動かす機会が少なくなりがちです。そのため運動オンチが遺伝のように感じてしまうこともあるようです。
普段から体を使った遊びを意識してみましょう。体を使った遊びと言っても気負う必要はありません。かっこいいスポーツをやらせないと!とか、上手にお手本を見せてあげなくちゃ!などと思わなくて大丈夫です。体が動かせれば何でもOKです。
例えば、落ち葉やどんぐり拾いをするだけでも立派な屈伸運動です。他にも「いも虫ゴロゴロ~」と言いながら横になって部屋中を転がる、階段で最後の段はジャンプ、一段飛ばしで上る、電柱まで背伸びで歩く、向かい合ってギッタンバッコンなどちょっとした工夫で体を動かすことは可能です。
親も一緒に楽しむことがポイントです。大好きなママやパパと一緒体を動かす体験が「運動好き」への第一歩となるはずです。

注意したいポイント

運動の環境を与えることが大切と述べましたが、強制的に運動させるのは避けましょう。
運動好きな子に育てるために一番大切なことは、子ども自身が「体を動かすって楽しい!」と思うこと。子どもが嫌がっているのに、まるでトレーニングのように強制的に運動させても逆効果です。運動能力は鍛えられるかもしれませんが、運動嫌いな子に育ってしまう可能性が高いです。
子ども自身が「やりたい!」と思い、自発的に運動遊びに取り組むことは運動能力の向上だけでなく、自己肯定感や意欲、達成感や満足感にもつながります。
無理なく楽しく体を動かすことを第一に運動遊びの環境を整えてあげましょう。

最後に

遊びや日常の活動の中で、体を動かす楽しさを十分に経験しておくことが大切だとおわかりいただけたと思います。
幼児期は運動能力が伸び始める素晴らしい時期です。しっかり全身を動かす経験を楽しませてあげましょう。
堅苦しい「運動」ではなく、気軽な「遊び」と置き換えて、親子で楽しく体を動かす生活を心がけてみましょう。家族全員で運動好きになれるかもしれませんよ。

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