食べるのが遅い子ども…原因は?対応は?食事に興味を持たせる工夫例も紹介

子育て相談
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子どもの食事に関する悩みは、多くのパパやママが抱えているようです。悩みの内容も様々です。食事にかかる時間も悩みの代表格の一つですね。

「2歳の娘、食べるのが遅く悩んでいます。遊び食べというのでしょうか、一口食べてはすぐに歩き回ったり、食べ物で遊んだりします。1時間経っても食べ終わりません。注意していも聞かないし、イライラしてしまいます。どうしたらいいでしょうか。」

今回は、このような相談にお答えします!

食べるのが遅い原因と対応

食べるのが遅い子も早い子もいますが、特に遅い子の場合、食事に時間がかかってイライラしてしまうというお悩みが多く聞かれます。限られた時間で食べなくてはならない朝食、帰りが遅くなってしまった時の夕食など、親の方はさっさと済ませてほしいと思う時ほどのんびりと食べている子ども…つい「早くしなさい」と言いたくなってしまいますね。
どうしてそんなに食事に時間がかかってしまうのでしょうか。食べるのが遅いのにも原因があります。おすすめの対応も紹介しますので参考にしてみてください。

お腹が空いていない
幼児の食事時間は、空腹であることが条件です。 大人でも、空腹であれば食欲は増しますし、お腹が空いていなければそれほど食べたいと思いませんよね。子どもも同じです。生活リズムを整え、しっかりお腹を空かせてから食事に臨めるようにしましょう。
朝食が遅くて昼食までの間があまり空けられなかった、おやつを食べ過ぎた、夕食の前にお菓子をつまんでしまった、日中の運動量が少なかったなど、その日の生活を細やかに振り返ることも大切です。

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嫌いな食べ物がある
子どもは、食卓に嫌いな食べ物があるだけで食欲が落ちます。出されたメニューに嫌いなものがあると箸が進まなくなることがあります。最初に好きなものを食べ終え、皿に嫌いなものしか残っていないと、食卓を離れてしまうこともあります。嫌いなものだけが残らないように、食べる順番を考えた声掛けをしてあげるといいでしょう。
また、皿に盛りつける量も加減しましょう。特に食の細い子は、一度に多量を出されると威圧感で進まなくなる場合があります。少なめに盛りつけ、全部食べられた!という自信や満足感を味わわせることも効果的です。

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食事以外に楽しいことがある
食事中は、できるだけ目の前の食事に集中できる環境を作ることが大切です。テレビや動画は消しましょう。映像の力は強いです。テレビを見ながら食事に集中は、至難の業です。「ご飯の時間だから、テレビは消そうね」と言って消すといいですね。「食事の時間」「テレビの時間」とメリハリのついた行動の習慣づけにもなります。
テレビ以外にもおもちゃやお菓子など目を引くものは、子どもの視界に入らない場所に片付けます。どうしてもおもちゃを手放したがらない場合は、「お人形さんには、ここで〇〇ちゃんが上手に食べるところを見ててもらおうね。」と声を掛けるなどの工夫をしてみましょう。

椅子や机の高さが合っていない
食卓と椅子のバランスも大事です。座り心地や食べ心地が悪いため、すぐに立ち歩いてしまう子もいます。
子どもの両足が床に届いていることが理想です。足がついていないと落ち着かないので集中できません。
ただ、幼児だとベビーチェアは卒業だけど、大人の椅子は大きすぎ…ということもありますね。その場合は、踏み台を置くなどの工夫をするといいでしょう。足をしっかりつけて食べることは、噛む力の育ちにもつながります。

体調が悪い
いつもよりも時間がかかる場合は、体調が悪い可能性があります。子どもは自分の体調を的確に把握し、現状を上手に伝えることはできません。発熱、倦怠感、頭痛などがあっても言葉で表現することなく、普段通りに過ごそうとします。でも体は正直に反応します。食欲が湧かずに食べたくても進まないため、時間がかかります。
その日だけ時間がかかる場合は、不調のサインかもしれません。食べることを促す前に様子を見てみるといいでしょう。

食事に興味を持てるように~工夫例

本来、食事は「楽しい時間」です。五感を刺激する素晴らしい時間です。 作ったご飯を「美味しい!」と笑顔で食べてくれたら最高ですね! 親子で食をともにし、子どもが食事に興味を持てるような工夫例を紹介します。

味見係を任せる
ある程度大きくなったら、料理を完成させる前に味見係をやってもらいます。100%用意された食事が出されるよりも、自分も関わった料理を食べる方が食欲が増すと思います。
また「味見係」は重大任務です。食事中の家族の食べる姿や反応も気になるでしょう。食事への興味だけでなく、責任感や自尊心を養うことにもつながります。

配膳の手伝いをしてもらう
食事は、準備や後片付けも大切です。テーブルを拭いたり、人数分の食器を出したり、皿を運んだりすることで、食事に向けた心の準備も整います。ランチョンマットを敷いて、楽しい食事の気分を高めるのもおすすめです。準備をしながら、料理のいい香りを嗅ぐことで、食欲も湧いてきます。

盛りつけてもらう
料理の盛りつけも任せましょう。盛りつけやすい料理や食材から始めると無理なく始められます。
盛りつける道具は、シュガートングや手巻きずし用のしゃもじなど、子どもが扱いやすいものを用意するのがおすすめです。
自分の分を自分で盛りつけることにより、食べ物に対しての責任感を、 道具を使うことにより手先の巧緻性を養うこともできます。

幼児の集中力について

時間をかけて食べている子どもを見ると、食事にもっと集中してほしいと思ってしまいますね。でも、そもそも幼児の集中力はあまり長く続きません。年齢が低ければ低いほど、集中力できる時間は短くなる傾向にあります。
個人差はあるものの、未就学児の集中力は「年齢+1分」程度が目安とも言われています。1歳なら2分、2歳なら3分…。集中力がある子でも10分程度です。
集中力の発達段階を考慮しても、幼児期の食事時間は20~30分程度にするのがをおすすめします。それ以上かかる場合は、集中して食べることは難しい時期ですので、片付けることも考えましょう。
子どもが大人よりも集中力が短いことを念頭に、少しでも「食事の時間って楽しい」と思えるような環境作りや配慮をしたいですね。

最後に

食べることは生きること。それだけに、悩みも尽きないものです。でも、幼児期に一番大切なのは「食事って楽しい!」と感じられることだと思います。幸せな人生を送るためにも大切です。
1回ごとの栄養バランスは気にしすぎず、1日のトータルで栄養素を考えながら、楽しい食生活の後押しをしてあげたいですね。

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