トイレトレーニングはいつから?スタートの目安や出る前に教えてくれない理由も紹介

子育て相談
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誰もが必ず通る「トイレトレーニング」の道。いつから始めたらいいのかな、適した季節はいつかな、無理させなくてもいいかな、3歳で完了していないけど大丈夫かな…いろいろ気になりますよね。
いざ始めると、親の思いと裏腹に全然トイレでしてくれなかったり、順調に進んでいたと思いきや急に失敗が増えたりなど頭を悩ます方も多いのではないでしょうか。同い年の子を持つママ友から「オムツが外れた」と聞いて焦ることもあるかもしれません。
トイレトレーニングのあれこれを紹介します。

「2歳6ヶ月の息子です。トイレトレーニングを始めました。出る前に教えてくれなくてイライラしてしまいます。出た後は言えるのになぜでしょうか。始めるのが早すぎたのでしょうか。」

今回は、このようなご相談にお答えします!

いつから始めたらいい?

発達には個人差があるため、一概に「トイレトレーニングは●歳から」とは断定できません。子どもをよく観察して、心身ともにトイレに行くための準備が整っているかを見極めることが重要です。
せっかくスタートしても、トイレトレーニングのために必要な基礎力が備わっていないとなかなか進みません。親子ともに苦しくなってしまいます。
以下の「スタートの目安」を参考に、トイレトレーニング開始の時期を検討してみてくださいね。

スタートの目安

トイレトレーニングは子ども自身の心身の発達に加え、生活環境や家族の様子などいろいろな状況が絡みます。以下①~⑥ぼ項目を満たす頃がおすすめのスタート時期です。

トイレまで自分で歩いて行ける
歩行機能は完成していますか?トイレに行きたくなった時、いつも抱っこで連れて行くわけにはいきませんね。自分でトイレまで行く力が必要です。

便座やおまるに座っていられる
トイレには背もたれはありません。ひっくり返らないようにある程度の時間、体を支えて座位を保つ力が必要です。和式であればお尻をつけずにしゃがむ力が必要です。

排尿間隔が2時間以上ある
膀胱が育ち、ある程度おしっこをためられるようになってから始めましょう。そのくらいになると、おしっこがたまる感覚もわかってきます。

言葉で意思疎通が図れる
おしっこの感覚を言葉で伝える力が必要です。また大人の言葉を理解して簡単な受け答えができることも欠かせません。
言葉の目安は、大人の問いかけに「うん(Yes)/ううん(No)」で答えること、「出た」と伝えられることです。

本人の気持ちがついてきている
成功のカギは、「本人のやる気」です。
親だけが頑張っても、子ども自身の「トイレでする」という気持ちがゼロであれば、なかなか進みません。
絶好のタイミングは、子ども自身がトイレに興味を持った時。普段から絵本や動画などで触れておくといいでしょう。
また、日常生活が落ち着いている時期を選ぶのも大切です。入園前後、イヤイヤ期突入期、下の子の出産時などは、子どもの気持ちが忙しくなります。このような時期は避けた方が無難です。

親に余裕がある
子どもだけでなく、親の根気強いサポートも欠かせないのがトイレトレーニングです。親も忍耐の連続になります。長期戦になることも考えられます。もし今は根気強く付き合う余裕がない、と思ったら無理なスタートは避けた方がいいでしょう。
できるだけ、親子ともに無理なく進められそうなタイミングを選ぶのがおすすめです。

出る前に教えてくれない理由

排泄の発達にも個人差があります。「教える/教えない」もそれぞれと言えるでしょう。出たら教える子、出ても言わない子、「教える/教えない」にムラがある子、はじめは出る前に教えたのに教えなくなった子、その姿は様々です。他の子と違う様子であっても気にしすぎないことが大切です。
そうは言っても、出る前に教えてくれたらいいのに…これが本音ですよね。なぜ教えてくれないのか理由があります。発達の特徴を知っておくと少し余裕が出るかもしれません。

2~3歳に見られる理由

出る前の感覚を伝える発達段階にない
出た後の不快感はわかるし、パパやママに知らせたい気持ちはあるけど、「不快感=出る前の感覚」ということはよくわかっていません。そのため出る前にうまく伝えられません。

トイレまで我慢できない
何となく違和感を覚え、出る前にサインを出すも、「何となく」すぎて気づいてもらえなかったり、直前すぎてトイレまで我慢できずに出てしまうという場合があります。

他に夢中なことがある
子どもにとって、よほどの興味がない限りトイレは面倒な行動です。楽しいことに夢中になるあまり、トイレは二の次になります。「今はトイレどころではないんだよ~」といった心境なのでしょう。

赤ちゃん返りが起きている
下の子が生まれた直後は注意が必要です。それまで以上に、ママに甘えたい、かまってほしいという気持ちが出ます。トイレでできていた子もできなくなるということも不思議ではありません。その場合は、トイレトレーニングの一時休止も視野に入れましょう。

出てしまってもポジティブな声掛けを

これまで「オムツ生活」が日常だった子どもにとって、出てしまうことは「失敗」ではありません。 トイレでできなくても叱らない、ネガティブな言葉を言わない、がっかりしした顔をしないように気をつけましょう。 まだ頑張っても上手にできない段階なのです。頑張ってもできないことに対して強く叱られると気分が下がり、逆効果です。
成功のカギは子ども自身ののやる気です。いかにやる気を引き出してあげられるかが重要です。
出てしまった時には「おしっこ出てよかったね。」と、一緒に喜ぶくらいの余裕があると素晴らしいですね。教えてくれたのが出た後でも、「教えてくれるなんてさすがお姉さんね!」など、自尊心をくすぐる声掛けをすると、自信や意欲が高まり、次につながります。

つい、「どうして出る前に言わないの!」と言いたくなりますが、できないことを責めても次にはつながりません。
また、「お姉ちゃんはすぐにトイレでできたのに」など、兄姉や友達と比較するのも厳禁です。人と比べてどうというより、個人の成長を見ることが大切ですね。

一朝一夕ではマスターできない「トイレトレーニング」。前向きな声掛けと対応で、「トイレに行こうかな」「トイレでおしっこできるかも」という気持ちを引き出してあげましょう。

最後に

避けては通れない「トイレトレーニング」。
親にとっては早く終わらせたいのが本音だと思います。でも、子どもにとっては、大事な成長過程の一つです。排泄の自立だけでなく、やる気や自信への貴重な経験となります。

反抗期と重なる場合もあり、トイレについてももれなく「イヤ」と言って困らせるかもしれませんが、慌てずにじっくり付き合ってあげましょう。経験上、はっきり「イヤ」と言える子は、意思がしっかりしています。時期がくれば、自分なりに納得してトイレに行くことが多いです。

「はずれる」のがオムツ。大人が「はずす」ものではありません。いずれ必ずとれるので、焦らないことが大切です。子どもの成長を信じ、見守ってあげられるといいですね。

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