子どものおしゃべりにうんざり、話を聞かずイライラ…おしゃべりの原因や対応、子どもに伝わる言葉かけのコツも紹介

子育て相談
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言葉が出るのが遅いのも心配ですが、話し始めたら始めたで堰を切ったようにおしゃべりが止まらない…人の話を聞かずに話し続ける我が子に正直ウンザリというパパやママもいるのではないでしょうか。

「4歳の娘、話が好きでとにかくおしゃべりです。起きている間はずっとしゃべっているという感じです。遊んでいる時のひとり言も多いです。人の会話に割り込んでくることもあります。注意をしてもまたすぐに割り込んできて話を聞きません。どうしたらいいでしょうか。」

今回は、このような相談にお答えします!

おしゃべりの原因と対応

幼児期のおしゃべりには、大きく2つの原因があります。
まずはその原因を理解して、原因にあった対応をすることが重要です。

原因その1 思考が表に出てしまうため

幼児期は「内言」が十分に育っていないため、心の声が外に漏れてしまいます。

「内言」は心理学で使われる用語です。ロシア(旧ソビエト連邦)の心理学者ヴィゴツキーが考えた、人の発話における概念です。「外言」とあわせて使われることが多いです。

・内言…声に出さないで、自分の心だけで使う言葉
・外言…声に出して、他人との情報伝達やコミュニケーションの道具として用いる言葉

例えば、冷蔵庫の中を見て「鶏肉の賞味期限が今日までで人参も玉ねぎもあるから、今日はチキンカレーにしよう。」と考えたとします。
大人は、それを大きな声で話さなくても考えることができます。
でも、内言が十分に発達していない幼児の段階では、この思考が表に出てしまいます。
言葉にして出さないとうまく思考が進められない段階なのです。
相談者の方の「遊んでいる時にひとり言が絶えない」というのも、このためですね。
この場合は、できるだけおしゃべりを止めないようにしてあげましょう。
「話すな」=「考えるな」と言われているのと同じになってしまいます。

原因その2 とにかくしゃべりたいから

このタイプがいわゆる「おしゃべりな子」です。
ある程度、相手に伝わる話ができるようになってくると、伝えたいことも次から次へと出てきて、話すことが楽しくて仕方なくなります。そのため、「聞いて聞いて」「あのねあのね」となります。

ただ、幼児期は「メタ認知」が未熟なため、周囲への影響を考えながら話すのは苦手です。

メタ認知とは、自分の行動や状態を、客観的にモニタリングし、自分が今どういう状態かを知ることです。
とてもレベルの高い認知能力です。

ご相談の「人の会話に割り込んでくる」もそうですし、静かな電車内で大きな声で話す、勉強中の兄姉の横で大きな声で歌うなどの姿もこのためですね。
この場合は、今の状況をわかりやすく説明してあげましょう。
「今はお姉ちゃんが一生懸命勉強しているから、静かにしてあげようね。」など、具体的に言ってあげるとわかります。

話を聞かない原因と対処法

子どもの「話を聞かない」原因の中には、幼児期の言葉の獲得状況も絡んでいます。言葉がまだ十分に発達していない段階のため、「話を聞かない」のではなく「話の意味がわからない」という場合も多いのです。
話は耳を通っていてもその内容が理解できず、指示通りの行動がとれないという子が意外といます。
言葉の何がわからないのか、どうして内容が理解できないのか、よくある姿と対応例を紹介します。

指示語がわからない

「これ」「それ」「あれ」といった言葉が、何を指しているかわからず行動に移せない場合です。
「それ片付けて」ではなく「クレヨンを片付けて」など、指示語を名称に置き換えて伝えると理解につながります。

抽象的な言葉の理解があいまい

幼児期は、抽象的な概念が未熟です。
例えば、丁寧に扱うさまを表す「大切」と言う言葉。抽象的な言葉の一つです。言葉を聞いたことはあっても、解釈は自己流です。どのような状態が「大切」なのか、実ははっきりとはわかっていない場合が多いです。
絵本を乱暴に置いた子に、「絵本は大切にしなさい。」と言って通じなければ、「絵本を置くときは音がしないそっとね。」と言ってみるといいでしょう。
音が出ないように置く動作が、結果「大切」にする行動につながります。

省略がわからない

大人は、会話の中で言葉を省略します。話の流れ次第で、省略した方が言葉が自然に交わせるからです。でも、子どもにとっては、省略した言葉を的確に読み取り、話を進めるのは案外難しいことなのです。
例えば、幼稚園に行く時間なのにいつまでも用意をせず、お絵かきをして遊んでいた我が子に、「早くしなさい」と言ったら、猛スピードで色鉛筆を動かし始めた、という笑い話もあります。
言葉はおもしろくて奥が深いので、伝えたいことが本当に伝わっているかを確かめることが大切です。

「話を聞く力」を身につけるのは難しい

そもそも論として、子どもにとって「相手の話をきちんと聞く」のはレベルの高い行為であることも理解しておきましょう。
幼児期における「話を聞く力」の獲得は、大人が考える以上に難易度が高いようです。年齢ごとの発達の目安をおさえるとともに、人と人とのやり取りの中で、相手の話を聞く体験をどれだけ積んでいるかということも大きく関与していきます。
普段の生活や遊びの中で、話を聞く姿勢や態度を教えていくことが大切です。

一般的な目安~年齢別~

・3~4歳…興味がある話であれば、話し手を見て聞ける
・4歳~…相手の話を聞く姿勢が見られる
・5歳~…話の内容を意識しながら聞くようになる
・5歳後半~6歳…相手が話し終わるまで聞くことができる

伝わる言葉かけのコツ~話を聞ける子を育てよう

幼児期の子どもが話を聞けるようにするためには、伝える側のちょっとしたコツがカギとなります。
言葉掛け全般に共通しますので、ぜひ参考にしてください。

基本的な配慮

・短く簡潔な文で
 →難しい語彙や修飾語の多用は伝わりません
・1回につき1つの指示
 →1回に複数の指示を出すと子どもは混乱します
・子どもの目線に合わせて
 →大人が上から見て話すと威圧感を与える場合があります。しゃがんで小さくなってあげると子どもはリラックスして聞けます
・ゆっくりはっきり明るい声で
 →明るいトーンの声質は子どもの耳に入りやすいと言われています
・片手間に言葉を掛けない
 →忙しい時は少し待ってもらいましょう

最後に

子どものおしゃべりは、クスっと笑えるような愛らしいものが多いです。忙しい毎日だからこそ、子どもの話すことを楽しんで聞ける余裕があるとステキですね。
まずは大人が相手に寄り添って聞くことが大切です。そして、周囲の大人が「話の聞き方」のお手本を示すことが、子どもの「話を聞く力」の育ちへとつながっていきます。

おしゃべりが続く子へは、思う存分話していい時とそうでない時のメリハリ、会話中の役割(自分が話していい時、相手の話を聞く時など)の会話の約束も教えてあげましょう。

幼児から話す、聞くの体験を重ね、将来に向けたコミュニケーション能力の土台を作ってあげたいものですね。

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