片付けが苦手…散らかる原因は?捨て方のポイントは?今すぐできるコツを紹介

子育て相談
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世の中は物で溢れています。家でも職場でも学校でも、片付けや掃除は避けて通れない生活習慣です。片付けが好きな方や上手な方だと苦ではないかもしれませんが、そうでない方にとってはなかなか面倒な作業ではないでしょうか。特に子育て中だと、いくら片付けてもすぐに散らかり、ストレスが溜まってしまう場合も少なくありません。そのような中、こんな相談が届きました。

「母として、まずは片付ける能力を身に付けなければいけないと思うので、収納のコツと方法を教えてください。断捨離についても知りたいです。子どもの物だけではなく、家中の物をどうやって断捨離するのかについて、経験やコツを教えていただけますか。」

子どもに「片付けなさい!」と言う前に、まずは親の自分が手本になれるよう片付けのスキルを身に付けたい…素晴らしい心掛けですね。
今回は、このような相談にお答えします。

部屋が散らかる原因

部屋が散らかる原因は、深く掘り下げればたくさん挙げられますが、最も大きな原因は次の2点だと思われます。

1)家の中の物が多すぎるから
2)物を片付ける場所が定まっていないから

収納スペースに入りきらず、物が溢れかえっているようなら、物が多過ぎると言えるでしょう。住んでいる家に対して、物の量が多いことを意味しています。上手に片付けるには、入れ物を大きくするか中身を減らすしかありません。家を大きくすることは簡単にはできないので、物を減らすことがすぐにできる対応になります。
また、物があちらこちらに置かれていませんか。食卓の上、靴箱の上、部屋の隅、ソファの上…放置された物が散乱している場合は要注意です。それぞれの物の定位置が決まってないため、どこに片付けていいかわからず「とりあえず置いておく」という状態が発生してしまいます。その積み重ねにより部屋が段々散らかってしまいます。

今すぐできる片付けのコツ

1)物が多いなら…断捨離をしよう!

断捨離って何?
断捨離と聞くと物を捨てる行為をイメージしませんか?(私はそう思っていました、汗)でも「断捨離=物の処分」ではありません。
片付け論の一つ断捨離は、元々はヨガの教えにある言葉で、以下「断行」「捨行」「離行」の3つの考え方をベースにしています。
【断行(だんぎょう)】不要な物を遮断すること
【捨行(しゃぎょう)】不要な物を捨てること
【離行(りぎょう)】執着心から離れること

片付けで応用すると、必要な物以外は買わず、不要な物をいつまでもとっておかず、不要な物への執着心を手放すことと言えるでしょう。

コツ① まずは不要な物を捨てよう!

何と言ってもやはりこれが最重要ポイントだと思います。今、しまう場所がないほどに物がある場合は、要らない物をできるだけ捨てるようにしましょう。物を詰めに詰め込んだ押し入れ、服をぎゅうぎゅうに押し込んだクローゼット、開閉しにくいほどに満杯な引き出し…一か所ずつ順番に、物の取捨選択をしながらきれいにしていきましょう。
但し、無理は禁物です。断捨離タイムは1日に15分程度、できる範囲で続けるのがいいでしょう。家中の物すべてを一気に断捨離しようとするのはおすすめしません。一度に片付けるには、まとまった時間が必要です。忙しい毎日でまとまった時間を取るのは難しいので、結局は後回しになりがちです。無理なく少しずつ行うことで、片付けの習慣が自然と身についていきます。

私は、物を捨てる基準を設けています。以下のどれかに当てはまった場合は迷わず捨てます。あくまでも私の基準ですが、参考にしてみてください。
【捨てる基準】
・3年間使用していない物
・壊れている物
・お気に入りだけど修理すると高額になる物
・サイズアウトした物
・存在していたことすら忘れていた物
・少しも心が動かない思い出の品

コツ② 物を買う時はキャパを考えよう!

コツ①を実践して、せっかく物を手放すことに成功しても、使わない物を新しく買い足しては意味がありません。いつまでも部屋がスッキリせず、整理整頓に終わりが見えてきません。
新しく物を買う時は、自分のキャパシティをよく考えてから買うことをおすすめします。キャパのポイントは2つ、「家の広さ」と「自分の管理能力」です。
収納できる物の量は、入れ物の大きさによって決まります。入れ物、つまり今住んでいる家や家の中の収納スペースです。買いたい衝動に駆られた時は、部屋や収納スペースの現状を思い出して、置き場はあるのかを冷静に判断することが大切です。
管理能力もポイントです。十分な広さがあっても管理できなければ、使わずじまいとなりがちです。せっかく買ったのに全然活用することができず、押し入れの奥深くに眠ったまま物が積みあがっていくという結果になり兼ねません。買う時は「それが本当に必要か、十分に活用できるのか」を考えることが大切です。まさに「断行」の考え方ですね。

2)収納場所が不定なら…物の定位置を決めよう!

何だかいつも散らかっていると感じたら、一度収納方法を見直し、すべての物に定位置を決めましょう。物を置く場所、言わば物の住所を決めてあげるだけで、部屋がスッキリするはずです。住所不定の物が部屋中を迷子になるから、何となく散らかっていくのです。定位置を決めて常にそこにしまう、子どものお片付けのコツと同じですね。

子どもが片付けをしない…片付けない理由と対応は?親のNG言動も紹介

片付けは毎日のことです。できるだけラクに行いたいですね。そのためには定位置の決め方が大切です。今すぐにできる定位置設定のポイントを紹介しますので参考にしてみてください。

ポイント① 使う場所の近くに置く

「物を出して使ったらすぐにしまう」これが基本です。使った後、一歩も動かない場所に収納場所があれば、片付けも苦になりません。
大抵の家庭は、キッチングッズはだいどに、お風呂用品はお風呂に置いてあると思います。このルールをすべての生活空間や物に流用するイメージです。
キッチンにシャンプー、お風呂にフライパンという家庭はあまり見かけませんから、当たり前のルールのように感じるかもしれません。でも、案外この当たり前が徹底できていないものです。一か所ずつ見直してみて、使う場所と物が離れ離れになっていたら、近くに置いてあげましょう。もし収納しきれないほど一か所に集中してしまったら、その場所で使う物が多すぎるのかもしれません。その場所の断捨離をすることをおすすめします。

ポイント② 同じ仲間は同居させる

物を用途で分け、同じ仲間の物は定位置も同じにしましょう。使用も片付けもスムーズになります。
例えば、ランニングが毎朝の習慣であれば、ランニングでの装備品(シャツ、パンツ、ソックス、ランニングウォッチ、リストバンド、ウェストポーチ、サングラス、ワイヤレスイヤホンなど)はすべて同じ場所に同居させます。同じ場所が難しければ、できるだけ近くに収納しておきましょう。
同じ状況で使う物があちらこちらに置いてあると、用意するのもしまうのも大変です。そうなるとだんだん面倒になってきて置きっ放しが増え、部屋が散らかるという結末になりがちです。

ポイント③ 使う頻度で定位置のランク付けをする

ポイント①の「使う場所の近くに置く」が基本とは言うものの、家の中の収納スペースには限りがあります。 必ずしもすべての物がベストポジション設定できるとは限りません。その場合は、定位置にランク付けをし、使用頻度に応じてマッチングさせることがおすすめです。
毎日のように使う物がCランクの場所にあったり、年に一度しか使わないかき氷機がAランクを占領していたり…一度収納場所を見直してみると、ミスマッチが発見できるかもしれません。
よく使う物は近くに、あまり使わない物は遠くに、これを意識するだけでも過ごしやすくなると思います。

ランク付けの目安
【Aランク】体勢を変えずに物の出し入れが可能な場所(一番楽に出し入れできる場所)
【Bランク】背伸び、しゃがむなどすれば出し入れ可能な場所
【Cランク】出し入れに「プラス1工程」が必要な場所(踏み台に乗る、手前の物をどかすなど)
【ランク外】簡単に出し入れできない場所(奥深くしまった段ボールの中、押し入れの天袋など)

ポイント④ 「とりあえず置き場」を作る

断捨離も定位置決定も、やっている最中に迷うことが出てくると思います。捨てるのに躊躇したり、近いうちに人にあげる物で定位置を決めるまでもなかったり…。そんな時のために「とりあえず置き場」を作ることをおすすめします。言わば、保留にしたい物や仮置きしたい物の一時預かり所ですね。
片付けをしていて「これどうしようかな」「ちょっと邪魔だな」と感じる物に出会ったら、すぐに「とりあえず置き場」入れましょう。
但し「とりあえず置き場」の定期点検は忘れずに行ってください。「とりあえず置き場」の中が8割くらい埋まってきたら見直して、処分または定位置決定を行うことが大切です。

最後に

片付けは、無理をしないことが大切です。今日はこの引き出し、明日はクローゼットの上段、明後日は本棚というように、少しずつ片付けていくことがおすすめです。
ほんのわずかなスペースでも断捨離してきれいになると、満足感と達成感が湧いてきて、心も見た目もスッキリするものです。できることからコツコツと進めていけるといいですね。

コメント

  1. […] […]

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