急増している子どもの足のトラブル…幼児の足の特徴や靴選びのポイントも紹介

ちょこっと学べるコラム
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「足育」という言葉を聞いたことがありますか?足は体全体を支える大切な土台です。
でも近年、子どもの足のトラブルが急増していると言われています。長距離を歩けない、しっかりと立てない、疲れやすいなどの子どもが増える傾向にあり、問題視されています。小学生の半数以上が何かしらの足のトラブルを抱えているとも言われています。時代の流れにともなう環境や遊びの変化もあるとは言え、衝撃的です。
子ども時代の足のトラブルは、「合わない靴を履いている」ことが大きな原因の一つです。きつすぎるのもブカブカなのも子どもの足の成長にとってはNGです。特に、足の形成が未完成な幼児期は、適した靴を選んであげることが必要です。子どもの足に合った靴選びのポイントをおさえ、乳幼児期からの「足育」の参考にしてくださいね。

乳幼児の足の特徴

人は(個人差はありますが)生後約1年ほどで二足歩行を始めます。でも、頭部や胴体の方が早く成長するので、バランスを取るのも大変で、やっとの思いで「よちよち歩き」をしているという様子です。筋力や骨も未発達なため、足の形成も完成されていません、大人の足とは違った特徴を持っています。

ほとんどが軟骨でできている

骨の配列は大人同様ですが、骨そのものはカルシウムが十分に蓄積されていないので軟骨状態です。骨化の完成度の目安は、3歳で約30%、4歳で約50%、5歳で約70%、6歳で約70%です。完全に骨化するのは18歳頃です。このことからも子ども時代は、足の発達において大事な時期ということがわかります。

骨は脂肪で覆われている

発育中の骨は、厚い脂肪で覆われています。骨が軟らかく足全体がもろいので、脂肪で保護しているのです。骨の形成にともなって脂肪がなくなり、足の裏にアーチができてきます。

幅が広い

赤ちゃんの頃は、縦の長さに対して足幅が広めです。徐々に筋肉がついてくると徐々に細くなり、大人の足の形に近づいてきます。

土踏まずが未完成である

生後間もない赤ちゃんには、土踏まずがありません。二足歩行が完成し活発に動き回る2歳頃から徐々に足底にアーチができ始めます。有名なアーチの一つ「土踏まず」は、3歳頃から発達し始めます。大人の形に近づくのは6~7歳頃が目安です。
土踏まずは、歩いたり走ったりする時に地面から受ける衝撃を和らげる役割があります。土踏まずが発達していないと、足が疲れやすい、腰痛になりやすいなどの支障が出る恐れがあります。土踏まずの形成のためにも、幼児期の慎重な靴選びが重要です。

成長が著しい

乳幼児期の足はどんどん大きくなります。買ったばかりの靴がほとんど履かないうちに履けなくなってしまった…という経験をされた方も多いのではないでしょうか。0歳~3歳半頃は半年で1cm、3歳半~6歳頃は半年で0.5㎝ほど大きくなります。その後、18歳頃までは日々成長していきます。子どもの足をこまめにチェックすることが大切です。

足のトラブル

子どもの足は、大人の足よりも繊細で脆い状態です。もし、足に合わない靴を履き続けていると様々なトラブルを引き起こしてしまうかもしれません。子どもたちに急増している足のトラブルをみてみましょう。

浮き指(うきゆび)

立った時や歩行時に、指が地面につかない状態です。5本の指のそれぞれが地面にしっかり接していることが大切です。指が浮いている状態だと無意識のうちにバランスが崩れ、下半身に無理が生じてしまいます。

外反母趾(がいはんぼし)

親指が人差し指側に曲がり「く」の字のように変形する状態です。ヒールを履く女性特有の症状と思われがちですが、現代は子どもでも発症が見られます。 親指の付け根に痛みを感じます 。先天性の場合もありますが、合わない靴で指に余計な力が入るために曲がる場合もあります。

内反小趾(ないはんしょうし)

小指が内側に曲がり変形する状態です。内側に変形することで外側に踏ん張れず早く走れなかったり、転びやすくなったりします。外反母趾との併発が見られることもあります。

扁平足(へんぺいそく)

土踏まずが崩れ、足裏全体が地面についている状態です。筋肉や靭帯が成長するにつれ土踏まずが高くなるのが通常です。でも、最近では歩行や運動の量が不足が原因で扁平足のままの子が増えています。

靴選びのポイント

大人の想像以上にデリケートな子どもの足。サイズの合った正しい靴を選んであげたいものですね。サイズの合わない靴で過ごすのは、スリッパで全力疾走をするくらい負担がかかります。以下に靴選びのポイントをまとめました。

つま先が少し反りあがったもの

子どもは、足底のアーチが未発達で筋力が弱いのでベタ足で歩きます。そのため、つま先に多少の「反り」がないと上手に蹴り出せず、つまずきの原因になります。

つま先が広く、厚みがあるもの

歩く時は、5本の指で地面をつかむようにします。しっかり地面をつかむには、指を自由に動かせるゆとりが必要です。少しの余裕もなく指が固定されると健康な足に育ちません。

かかとがしっかりしているもの

子どもの足はまだ軟骨状態です。しっかり支え成長させるために、かかとまわりは固しっかりしているものがいいでしょう。かかとの骨の成長の妨げは、足の変形を引き起こす恐れがあります。

甲の部分が足にフィットするもの

甲の部分までしっかりホールドされ、足の形にフィットするものを選びましょう。マジックテープや紐などでしっかり締められるもの、細かい調節ができるものがおすすめです。

指の付け根の位置で曲がるもの
指の付け根の位置で靴も曲がることが自然な歩行を助けます。サイズが大きすぎたり小さすぎたりすると、曲がる位置がずれるので気をつけましょう。また、厚すぎる素材もNGです。位置が合っていても曲がりにくく歩きにくいです。

底は適度な弾力のあるもの

子どもは土踏まずが未発達です。靴を履くことで、地面からの衝撃を緩め、足を守ることが必要です。但し、厚すぎる靴底は避けましょう。足の育ちを妨げてしまいます。

最後に

今、足のサイズより大きな靴を履いている子どもが圧倒的に多いそうです。正直「子どもの足はすぐに大きくなるから」と大きめの靴を用意したくなる気持ちもよくわかります…。でも、足は体全体を支える大事なパーツです。いつまでもしっかり働いてもらうためには、足の成長が著しい幼児期に、しっかり土台を作っておくことが大切です。
人の寿命が延び、「人生100年時代」と言われる中、願わくば一生自分の足で生き生きと歩きたいものです。そのためにも、歩き始める前の乳児の時から、足や指の十分な運動を行い、適した靴で健康な足の成長を促してあげたいですね。

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